熱交換器のスケール除去 (プレート熱交換器などの循環洗浄)
安全に作業時間を短縮し大幅に経費を削減
プレート熱交換器洗浄作業手順
【1】
熱交換器のスケール洗浄を行う側のノズルに洗浄ユニットと配管を取り付けます。このとき、冷凍装置などのコンデンサーを洗浄する場合、片側には冷媒ガスが封入されているため決して洗浄液や水を入れてはなりません。
配管レイアウトは、かならず洗浄液入り口が下から入り、上から抜けるようにします。
【2】
洗浄液を投入し水により希釈します。
【3】
洗浄装置又はポンプのスイッチを入れ一定時間循環します。
洗浄時間の目安:
- 小型ブレージング熱交換器〜小型ガスケットタイプ熱交換器:2時間
- 大型プレート式熱交換器:2〜3時時間
- 大型多管式熱交換器:4〜5間時
【4】
洗浄後、廃液をタンクに抜き、水にてフラッシングを行います。
- フラッシングの目安時間:10分〜30分
フラッシング後は、内部の水分を出来るだけ取り除くようにしてください。小型のブレージングプレートを洗浄する場合で、弊社指定工場にて洗浄する場合には高圧エアーにてブローを行い水分を飛ばし、空圧にてリークテストを行ってから出荷いたします。
【5】
廃液は、苛性ソーダ又は重曹などのアルカリ性分で中和をしてから処分をします。地域、条例、特例などにより排水基準が異なるため、十分確認して処理方法を検討してください。
注意:
洗浄作業開始後すぐに反応した泡が発生しますが、15-30分後に泡が減ってきます。ただしスケールが無くなったわけではなく洗浄中ですので一定時間は必ず循環させてください。
洗浄液はPHレベルを図りながら作業を行ってください。PH3-4になると洗浄力がなくなるため液を入れ替えるか重充填して作業を続行してください。ひどいスケール堆積現場では、洗浄液の流す方向を逆にして作業を継続することでより効果が早く作業ができますので、状況に合わせて対応してください。
水フラッシングがいちばん重要な作業ですので、かならず十分な水で泡が消えるまで行ってください。洗浄液「ダイナミックデスケーラー」以外での洗浄液を使用した作業は、この作業方法は適用外となります。
洗浄結果サンプル
配管洗浄前
65Aが約20A以下に閉塞
配管洗浄後
約2時間以内 完全除去
ガスケットタイププレート式熱交換器 循環洗浄2時間後
洗浄前銅ブレージングプレート洗浄後 ノズル部スケール状況
銅ブレージングプレート洗浄テスト後 洗浄開始から2時間後 完全除去
銅ブレージングノズル部分 銅ブレージング部分が残っている